儘田美穂 英語コース
今回は、私がニュージーランド留学中に、所属していたソフトボールチームでの経験についてお話します。
異なる環境に飛び込むことは、とても勇気のいることです。また、そこに既に確立された絆やつながりを感じてしまうと、「自分はそこには入れない」と、輪に入ることを遠慮してしまい、一歩下がり、疎外感を感じてしまうかもしれません。私は、留学中、地元のソフトボールチームに所属するときにそのようなことを感じました。そのソフトボールチームは、ニュージーランドの先住民族“マオリ族”の人が多く集まるチームで、絆が深く、私は、「そこには入ることができない」といつも一歩下がったところにいました。しかし、あることをきっかけに、自分は、いつも受け身であったこと、そしてチームの人はいつも私を気にかけ受け入れてくれていたのに、線引きをしていたのは自分だということに気づきました。それからは、積極的に話しかけ、自分からアクションを起こしました。そして日本に帰るころには、仲間のことがュージーランドの家族と思える存在になりました。
私のこの経験は異文化交流と言う方が近く、“共生”とは言えないかもしれません。しかし、今慣れない言語や環境で頑張っている子どもたちが、「この人たちは自分を受け入れているんだ!」と実際に感じることができ、明るい未来を描けるように、私自身まだまだ未熟ですが、どんな些細なことでも頼ってもらえる存在でありたいと思います。